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『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第18回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第18回

COOL BIZ という言葉を聞いて久しい 街ではすでに当たり前のようにカジュアルスタイルのビジネスマンを見かける そもそも、COOL BIZ って何だっけ、と思い調べてみた 環境省ホームページによると、2005年(平成17年)に 現都知事の小池百合子さんが環境大臣を務めていた当時 小泉純一郎首相が旗振り役で「夏場の軽装による冷房節約」を掲げ 「ノーネクタイ、ノージャケットキャンペーン」とし 室温28℃に対応出来る軽度の服装着用を推進したとのこと COOL BIZ の命名は一般公募で、涼しい、格好良いという意味の COOL と 仕事、職業を意味するBUSINESS の短縮形 BIZ からなる造語で決定した 期間は、6月1日から9月30日と定められていたが 20007年に初めて「猛暑日」が設定されているように 夏場の気温上昇に伴い、5月1日からの実施となっていった その後の東北大震災の原発事故の影響で電力消費を抑えるために 更に強化され、2012年には SUPER COOL BIZ にまで拡大 2021年には実施期間の呼び掛けを廃止し慣例通り5月1日から9月30日となっている   ここ何年か、ビジネスシーンでのスーツスタイルのカジュアル化と 新商品開発、新たな繊維、工程の進歩によって、以前ほど悪くなく かえって良くなって、カジュアルスタイルが「ダサく」なくなってきた 当時は、ただ上着を脱ぎネクタイを外しただけのおじさんや カジュアルウェア=ゴルフウェアのようなおじさんなど 目に余る「カジュアル」スタイルが多かった、ように思う この光景の差も COOL BIZ なるものが15年も経て定着してきている結果だと   お隣の韓国では、2006年に首都ソウルを中心に取り入れ 中国では、字面だけで涼しげな「清涼商務」を推進し 背広の国イギリスでは労働組合会議が2006年に取り入れたものの 議会、重要会議での服務規定は守られる、さすがの対応 ファッションの国(?)イタリアでは保健省が従業員に対して訴えるものの...

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『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第17回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第17回

新年度がはじまった毎年目にするロボットのような若者紺のスーツに白いシャツ、臙脂のネクタイ、黒い靴黒のスカートスーツに白いシャツに黒いパンプス手には監理されているかのようなスマートフォン先輩と連れ立って歩く姿は緊張気味、通勤車内はスマホと対話構内ではスマホ片手にうつむき歩きでスマホ頼みの乗り口案内街中では片手にスマホ片手に傘、見るのは画面の道案内気にしなければ良いとは思いながらの何だか気になる雨の大手町4月になると「制服」のようなスーツ、前年までは「リクルートスーツ」そのものの歴史が気になり書店に急ぐ、スマホではなくアナログで「リクルートスーツ」という日本独自の慣行とされるその造語英語に当てはめると「interview suit」というらしいこれもまた日本独自の慣行とされる「就職協定」これによる採用確定とその就職活動時期の集中2018年まで「就活ルール」と名を変えて続いた紳士協定という名の「慣行」そもそも「慣行」という言葉も学問的な用語として確定しているとは言えないらしく…これがはじまった1970年代後半に持ち込まれた親からの相談「何を着せたら良いか?」この相談に対応を仕切れなくなった学校関係者が百貨店に相談こうして売り出された就職用スーツ「リクルート」という名のスーツ就職協定が確立されたことによって一斉に行う採用活動を生み出し、一斉に行なわれる就職活動を生み出しその服務規範も一律ではないかという憶測、推測、予測訪問する企業に幅広く通用する外見を知りたいという欲望こうしてはじまった「リクルートスーツ」そのはじまりは1977年9月とのこと昨今では服装による個性表現を推奨する傾向があり実際「個性的」な外見を目にすることが増えたのは事実ではあるものの当たり障りない服装でまとめるのは当然のことかとも思うそもそも就職活動の際の服務規範を問われたところで何も知らずにこれから社会に出ようとする若者にはわかるはずもなくやはり雇う側、相談される側、伝える側、売る側の責任は大きいと思う伝えたいことが山ほどあり、それを伝えたいと思いながらも大手の服飾に携わる企業の様に「間違いない服」を提案してしまうかもしれずこれが「常識的な服」として伝えてしまうかもしれず…「個性的」という言葉の意味や対義語に思い悩む今日この頃雨を避けた久しぶりのメトロ車内で耳にした会話「この次、どうする?」もちろんスマホに目をやりながら営業先か何かの相談と思える問いかけに「次?次はもっと給料が良いところかな」と、4月の会話に驚いた雨のメトロの大手町汚れたピンクの花弁張りつく東京で「向上心」の意味をも考える雨の4月の午後新しい春を迎えたみなさまへいろいろなことが起こる今もこれからも少しでもやさしい時間になりますようにDiana Krall, Nat King Cole などの名演数あれど今はこの人でA Blossom Fell / Sue Raney令和4年穀雨を迎える頃に酒番 栗岩稔参考文献/リクルートスーツの社会史/田中里尚著/青土社栗岩稔プロフィール鎌倉THE BANK、 銀座7丁目クロージングサロン、木挽町路地裏の酒場 bar sowhat、銀座5丁目 Ginza Sony Park Bar Morita で大人の集う酒場を作り上げ人と酒と酒場をその歴史や文化から掘り下げ伝えていく唯一無二のフリーランスの酒番として活動中2021年夏よりパーソナリティを務める WAH! Radio www.wahradio.org  でお耳にもかかれますようにWebサイト開設のお知らせ栗岩稔のSTYLEを人やモノを通して伝えるメディアとして  https://www.kuriiwastyle.com/ がはじまりました少しずつですが栗岩稔のスタイルにご期待くださいこちらではお目にかかれますように

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『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第16回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第16回

師というかオヤジというか、とても大きな存在の人の事務所の片付けに行った人一倍きれい好きで置くものの位置や置き方まですべて計算していたその人の事務所とは思えないほど散らかされていた言葉を失くし無言で片付けたそのすべてのものに見覚えがあったナポリで仕立てたジャケット、シャツ、ネクタイ、すべてが散らかされていた人とのつながりを大切にして、人一倍寂しがり屋だった人の大切な場所で他人の冷たさを感じるほど、とにかく散らかされていた書斎には愛蔵書、数々の手掛けた作品とその資料その傍らの棚には埃まみれのドレスシューズがあったモンクストラップ、ストレートチップ、ウイングチップ、スリップオンシューズ灰色の靴になっていた黒い靴にやるせなくなり、そのままかばんに預かった似たようなサイズだったことを思い出し、大切に履けることを願いながらしまったその夜ひとりラフロイグソーダを呑みながら、ラフロイグで靴を磨いた元通りの輝きを取り戻して安心したが、切なく酔ったあれから7年が過ぎたこの春、久しぶりの立ち仕事でその靴の意味を再認識したそれぞれのスタイルに合う靴、それぞれの場面で必要な靴それぞれの履き心地、それらを靴の底から体感した仕事先に歩く時、室内にいる時、一歩踏み出す時すべて足の裏から何かを伝えている靴地に足が着いているかどうかを問われるようにフィレンツェの石畳を意気揚々とイタリア靴で歩いた若い頃に靴底から感じたあの靴の意味以上の生き方すべてのスタイルを感じる靴の意味を銀座の端っこで足の裏で感じたその仕事を終えた夜ラフロイグで磨き、ラフロイグソーダを呑んだ酒のこと、音楽のこと、服のこと、旅のこと、すべてのスタイルを体現し、伝えてくれた時間がかかり過ぎたものの今さらながら感謝し心地よく酔ったその人のことを思うと必ずマンハッタンを思い出す30年近く前は出張で訪れることが多かった、ニューヨーク州マンハッタン仕事の合間に訪れた5番街の百貨店でスーツのセールに遭遇する小さい日本人には揃ったすべてのサイズに買う気満々の品定め皺だらけのカジュアルシャツ、プレスされていないチノパンに汚れたデッキシューズの若者目に入らないかと思うほどに目もくれず、声もかけない老齢の専門スタッフ翌日、プレスの効いたボタンダウンシャツにグレーのパンツに磨いたリボンタッセルで再チャレンジ「日本からかい?昨日もいたね」と同じ専門スタッフ「このスーツが良いかな、いつ帰る?それとも住んでるのかい?」「明後日の朝一番のフライトです」「そうか、わかった、明日来れるかい?」と特別のフィッティングルームに案内され最上のサービスで紺無地のスーツを買った今では着ることすら出来ないものの大切な記憶になった街での出来事ある映画の中でアメリカの片田舎からマンハッタンに向かう孫か息子に「困ったことがあって誰かに尋ねることがあったら、その人の靴を見て判断しなさい」という老人のセリフも思い出すマンハッタンには350回行ったと嘯くこともあったその人詳細に街のことを教わり30代初めは年に2回ずつ訪れたマンハッタン紹介されて、会う人、行く店、行く酒場、すべてが糧になっているこのことは間違いない生き方というか、そのスタイルを体現してくれたその人木挽町の小さな酒場に突然現れ話し込んだたくさんのことの中で「ギター弾きの面白い若いのがいるから聴いてやってくれるか」と託されてから10年を越えたその「若いの」が作った曲を今ここで命日が近づく頃にSTYLE   https://youtu.be/MoW6biLcsgM を令和4年春分の日の前に酒番 栗岩稔栗岩稔プロフィール鎌倉THE BANK、 銀座7丁目クロージングサロン、木挽町路地裏の酒場 bar sowhat、銀座5丁目 Ginza Sony Park Bar Morita で大人の集う酒場を作り上げ人と酒と酒場をその歴史や文化から掘り下げ伝えていく唯一無二のフリーランスの酒番として活動中2021年夏よりパーソナリティを務める WAH! Radio www.wahradio.org  でお耳にもかかれますようにWebサイト開設のお知らせ栗岩稔のSTYLEを人やモノを通して伝えるメディアとして  https://www.kuriiwastyle.com/ がはじまりました少しずつですが栗岩稔のスタイルにご期待くださいこちらではお目にかかれますように

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『酒番日記番外編』【bar sowhat 2011-2021】

『酒番日記番外編』【bar sowhat 2011-2021】

立春を迎えた2011年の立春にはじめた木挽町路地裏の酒場 bar sowhat2021年の立春を過ぎて終わった木挽町路地裏の酒場bar sowhatそして、1年後の2022年2月22日扉を閉じるまでの最後の10日間を切り取った写真集が発売される写真家 木内和美さんとグラフィックデザイナーの澤田明彦さん二人のご厚意からはじまったこの企画閉店する酒場の写真を残すことが出来るこの幸運なくなった酒場の景色をカタチとしてみなさまの記憶に残すことへの感謝と恥じらい10年しか出来なかった酒場の主として色々な想いがあるもののこの酒場に限らずこの道を選んだ頃からのすべての縁みなさまの支えがあって初めて生まれたカタチだと終わった酒場のことを今さら記すのはどうかと思うがこの酒場の10年間常に心掛けていたこと忘れがちな旬、月の暦、その日の天気今日の服、今日の音楽、今日の本、たまに映画、そして酒そんな日常が、みなさまの時間が刻み込まれた酒場の景色その景色が残されるありがたい心からそう思えるようになった自身の40歳を想い描いて道を決めた30歳風を感じ、流れを受け止めながらももがき考え続けてきた20年たくさんの街の至るところで感じ入ってきた人、モノ、酒、音楽、言葉人に出会い、モノに出会い、酒と向き合い音楽に聴き入り、言葉に出会い、吸収してきた50歳を越えた今栗岩稔って誰よ、栗岩稔ってどうよ、と自問自答し深く考える良い機会になったことは間違いなく栗岩稔として伝えるべきことを自身が発信するメディアとなって伝えていくことを再認識する日々そんな栗岩稔ですが今しばらくお付き合いいただけたら幸いですたくさんの喜怒哀楽に彩られたたくさんの春夏秋冬を思い出し今ここで改めてありがとうございます令和4年2月吉日酒番 栗岩稔宣伝ついでにご案内を[bar sowhat 2011-2021]photo: Kazumi Kiuchidesign: Akihiko Sawadawriting: Minoru Kuriiwa銀座・木挽町の路地裏「bar sowhat」酒、音楽、本、しつらえ…。至福の時間をかたちづくってきた酒番 栗岩稔のディテールを終焉の日々とともに捉えた一冊販売価格¥4,400(税込)購入者限定  sowhat 特別音源付( 栗岩稔 監修 WAH! Radio選曲家 大塚広子)「bar sowhat 2011-2021」出版記念展会期: 2月22日(火)~27日(日)時間: 13:00~19:00( 最終日のみ18:30閉店)会場: 森岡書店 東京都中央区銀座1-28-15問い合わせ: 03-3535-5020栗岩稔プロフィール「鎌倉THE...

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『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第15回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第15回

友人の結婚式の席に招かれた今までは酒場の主たる者は表舞台に出ることなく黒衣に徹するべきと思っていただから出席することはなかったあの路地裏での数年間特に世界中の人々が距離を保ち声を潜めるようにしていた数年間少しだけ距離の感覚が変わった招いてくれた友人はいつも酒場にいてくれた多岐に渡る深い会話、酒の知識世界的な視点とその言語、そして同郷たくさん話をした小さな小さな酒場から大きな大きな世界が広がった自身に課しているお客様との距離感とても大切にしているこの感覚この頃から少しだけ近くなった俗に言う「価値観」が少しだけ変わったその酒場を昨年春に幕を閉じたまたその距離が遠くなったそんな時に祝いの大切な「ハレ」の席に招かれた故郷の古い言葉で「およばれした」縁がつながっていることに感謝したその祝いの場にも思い入れが深かった昭和3年設立の会員制社交クラブ若かりし頃、数回連れていっていただいたその場には憧れの時間が流れていた江戸時代の古地図にもある大名屋敷が立ち並ぶ狸穴坂時代の流れと世の中の流れとともに場所を変えながらあり続け旧尾張藩主の大名屋敷跡に落ち着いたそのクラブのバンケットホール自然光を採り入れ、天井が高く開放的な空間に余計な装飾はなく最低限に必要な色彩とスタッフの心地好い対応に彩られたその時間案内されたテーブルに恐縮したその位置に座りそこに居ることの意味を考えたここに居る自身の装い、礼を以ている服装かどうか、振る舞いはどうか背筋が心地好く伸びたこの席に居ることを客観的に見ながら心地好い時を過ごした常に姿勢を正し、襟を正し、酒場の主が失礼のないようにとても美味しく酒をいただいた酒場で毎週響いていたギターの音色がホール全体に響いたとても心が震えた初めて感動したそして色々なことに感謝した酒場の意義、流れる時間、そこに居るということそこにあるということ酒場の奥深さを再認識しあの10年間に改めて感謝した酒場でことある毎に選曲し流していた楽曲二人の顔が揃うと選ぶことが多かった楽曲二人の大切な共同作業の場面で選ばれた楽曲今一度ここで聴きたい、聴いてもらいたい、残したいThe Miseducation of Lauryn Hill より Can't Take My Eyes Off Of You を世界平和を声高らかに唱えるつもりは毛頭ないし出来ないただ、やさしい時間を体感した今この時間を振り返りやはりこういう時間は必要だと強く感じた人と人が顔を会わせ、酒を酌み交わす和やかな時間、笑顔溢れるやさしい時間世界中に分け隔てなく少しでもやさしい時間が流れますように酒の席が美しい時間でありますように醜い時間になりませんように令和4年大寒を迎える佳き日に酒番 栗岩稔栗岩稔プロフィール「鎌倉THE BANK」「 銀座7丁目」「木挽町 bar sowhat」「銀座Sony Park Bar Morita」で大人の集う酒場を作り上げ「人」と「酒」と「酒場」をその歴史や文化から掘り下げ伝えていく唯一無二、フリーランスの「酒番」として活動中2021年夏よりWAH!radioパーソナリティ開局1周年を迎えた WAH! Radio www.wahradio.org  にてお耳にかかれますように

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『酒番日記』  映画、音楽、本、時々酒、のこと  栗岩稔  第14回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第14回

先日、美術大学生の作品を基にしたトークセッションに参加した インタビューを受けたのは今秋 どのような作品展示になるのかは全く見当がつかなかった 当日初めて見た、感動した テーマは「花す」 「話す」ことが養分となり花を咲かす、とのこと これまで「話す」ことを仕事にしてきた 今も「話す」ことがたくさんある インターネットラジオ然り、各種イベント然り、このコラムもまた文章で話している 服の仕事では語り合うことからはじまる Be-Spoken 酒の仕事ではメニューが無いことからはじまり「話す」ことで探りあうコミュニケーションのスタイル とにかく、たくさん話してきたことに改めて気づかされた インタビュー当日も話し過ぎてインタビューにならなかったのではないかと思うほどに話した その学生が生まれた頃に上京した 洋服屋では話す間もないほどに忙しく、また無口だった かばん屋では営業トークが出来ない自分に腹が立ち痛飲した コーヒー屋の親父には話せないことを注意された バーの親父には洗い物ばかりでなく話すことが仕事だと言われた とにかく「話す」ことが苦手だったし出来なかった 年を重ねるごとにたくさんの人に出会った 仕事をして本を読んで映画を観て音楽を聴いて話をした 少しずつ「話す」ことが出来るようになった そして「話す」ことの大切さを感じた 黙っていては通じないこともわかった 今では「話す」ことが仕事になった 「話す」こと Jazzではスタンダードナンバーの Speak Low...

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『酒番日記』  映画、音楽、本、時々酒、のこと  栗岩稔  第13回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第13回

立冬を迎えた日曜の午後のライヴイベントにて「洋服という表現で良いですか?」と訊かれたこの質問については独自の見解があり、長い長い回答になるため手短に答えた今ここで、伝え切れなかったことを栗岩稔的独自評論ということで徒然とそもそも「洋服」という言葉の対義語は「和服」ということになるかと日本という国が「洋」の服を選んだのは明治という時代から始まった明治維新という革命から100年後に生まれた私にとっては最も興味深く学び多い時代のこと中央集権型政治として表向きの政府が定めた断髪、脱刀、制服、略服の勝手令が明治4年に発令強制的な法律ではないものの結髪禁止令という法律にも見られるように半ば強制的になり1860年に渡米していた福澤諭吉が帰国後に執筆発表した「西洋衣食住」などによる広範囲に渡る啓蒙活動となっていくこの時期に大衆化したものは数多く、粗食中心の江戸食文化から肉食化へと広がり幕末のペリー来航によってもたらされた鉄製品の加工技術ガラス製品、葡萄酒を中心とした洋酒、薩摩軍楽隊による西洋音楽都市の肺臓という名目の下で環境整備を目的とした公園の整備ちなみに、日比谷公園の開園は明治36年で公園内に初めて出来た公立図書館そして、日本で初めてのバーと言われる「函館屋」が銀座尾張町に開店、など数ある西洋化の中でも一番影響を受けたものが装い全般、特に洋装化された衣服かとそれまでの生活様式全体の大幅な変化に戸惑いがあったことは想像に難くないこの時代を表す象徴的な映画それは、戊辰戦争を題材としてトムクルーズ主演、渡辺謙、真田広之共演による「ラストサムライ」ご批判承知の上、こちらも栗岩稔の映画評論を少しだけ物語としては、近代化した明治新政府と武士の心を貫き通す侍たち実際にあった日本人同士の戦争を舞台にその生き様や死に様を描いていく内容しかし、この中で大事な役回りの真田広之の演技、画面から溢れるまでの存在感本編でも随所に感じられるものの何故か尻切れトンボ感が否めないトムクルーズとの絡みの場面どうにも感じる違和感はきっと、製作陣に名を連ねる主演のトムクルーズの意向がだいぶ取り込まれた編集意図なのではないかと思うが…是非ご覧いただきたくこの中で捕らわれの身になる米国軍人役のトムクルーズが山村に繰り広げられる日本の生活様式に戸惑いながらも日本人の美意識や生活を知り得るために「和服」を身に付け体感し生活や意識に気付いていく場面も必見ところで、最近出向くことが多い九段左手に大山巌の銅像、眼下に千鳥ヶ淵、遠くに皇居、右手に靖国神社その立地を決めるために奔走し貢献した長州藩出身で維新十傑と言われる大村益次郎の銅像がそびえ立つなかなかな意味深な場であり何かの縁を感じる九段坂上映画「ラストサムライ」では明治新政府の外務担当として軍備に尽力し多大な貢献をしたと感じられる人物ではあるもののアメリカをはじめとする諸外国との密約を感じさせる演出また侍の心を失くした少し悪い役処として描かれている大村益次郎それを演じるのが「日本のいちばん長い日」などの映画監督原田眞人何とも不思議な因縁を感じつつ大村益次郎という人物を再考し薩摩藩出身の大山巌を感じながら九段坂を下りるそこにあるのは昭和館そこでもまた、ふと考える時代が流れて昭和の時代終戦前後の日本有事の際には戦地に赴くことが出来る準戦闘服としての国民服の制度物資不足の当時の日本国民には有意義なものであったに違いないと思うが…この国民服という「洋服」がモードになり制服意識が強く残りその後の日本人のスーツが制服感覚となりとりあえず着ていれば良いという意識が多くあったのではないかとも思うまた、終戦後米国進駐軍GHQ管理下の日本ではCIE(民間情報教育局)という組織の下教育、映画、演劇、放送、音楽、出版など民族的な文化が封建的、軍国主義的なものとして規制され圧殺されたこの時代軽音楽、ジャズなどの米英の音楽は認められ世の中に広まり一般に浸透し日本の歌謡界の発展に寄与情報を伝える機関としてラジオ放送が大きな役割を占めその後の情報、思想、教育、文化に多大な影響を及ぼしたのは言うまでもなく戦後復興の最中の1950年に始まった朝鮮戦争による景気回復高度成長期に向かう日本の中国民服の記憶と制服意識を残しつつ大量生産大量消費されることになったスーツちなみに、女性の「和服」が「洋服」へファッションへと変化していく過程で大きな影響を及ぼしたと言われているのが日本橋老舗百貨店「白木屋」での火災事故当時「和服」を制服としていた女性社員着物の動き辛さや裾などの可動範囲の少なさから逃げ遅れ死亡者が数多く出たこともあり「洋服」の制度へと変わり洋装化へ加速し女性のファッションスタイルも大きな転換期を迎えたとも言われている時代はさらに巡る制服のように同じに見えるリクルートスーツという言葉が出来上がるそして、泡沫経済の崩壊後の長引く不況の中で増える個性、働き方の多様化とともに衣服がメディアとして自身のプレゼンテーションツールとして存在するようになった現在「洋服」と「和服」という対義語は繰り返される時代の動きと共に違った意味で消え行くものだと思うそんな自分もアメリカ文化に感化され公私共に「アメリカ」にどっぷり浸かった若い頃を思い出し戦後復興期の日本で大ヒットした女性ジャズヴォーカリスト江利チエミ/Tennessee Waltz を聴きながら明日人前で着る「洋」服を考える寒くない冬のはじまりの夜酒番 栗岩稔 参考資料○日本衣服史 増田美子編 (吉川弘文館)○洋服と日本人―国民服というモード― 井上雅人著 (廣済出版)○リクルートスーツの社会史 田中尚弥著 (青土社)○選曲の社会史―洋楽かぶれの系譜― 君塚洋一著 (日本評論社) 「鎌倉THE BANK」「 銀座7丁目サローネ」「木挽町 bar sowhat」「銀座Sony Park Bar Morita」で大人の集う酒場を作り上げ、「人」と「酒」と「酒場」をその歴史や文化から掘り下げ伝えていく。唯一無二、フリーランスの「酒番」として活動中。 2021年夏よりWAH!radioパーソナリティ ぜひお耳にかかれますように。○WAH! Radio https://wahradio.org/ 栗岩稔  FACEBOOK

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『酒番日記』  映画、音楽、本、時々酒、のこと  栗岩稔  第12回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第12回

映画「アンタッチャブル」を観た何回も観ている映画ではあるものの最後まで観た年齢を重ねるたびに見どころ満載な点に改めて気づいた禁酒法時代のアメリカ腐敗と汚職にまみれた行政と警官とアル・カポネに支配された街シカゴこの街に派遣された財務省の役人が味方の見えない中で悪というものに挑んでいく物語主役級のスタイリング全般はジョルジオ・アルマーニが担当財務省の役人として主役を務めるケビン・コスナー正義を貫くがために出世が断たれたベテラン警官ショーン・コネリー教科書通りの言動にはまらないため新人警官ながら仲間に抜擢されるアンディ・ガルシア禁酒法時代に暗躍した実在のマフィアのボス役としてロバート・デニーロこのキャスティングだけでもおなか一杯な感があるもののそのスタイリングの良さに改めて気づく ケビン・コスナーの役人らしいスリーピーススーツスタイル元来スーツというものは三つ揃えではじめてスーツと成すとか警官として活動の幅が広いアンディ・ガルシアのドレスダウンスタイルクライマックスを迎える法廷シーン勝訴を確信して笑みさえ浮かべるロバート・デニーロのブラックスーツスタイル転じて有罪が確定する場面での白に近いライトグレイのスーツと黒のソリッドタイそれぞれに深い意味を持たせたながら美しくスタイリングされた数々の場面しかし、ショーン・コネリーだけは自前の衣装だったらしい摘発のための仲間に誘われケビン・スナーに会いに行く場面のジャケット国境をまたいだ密輸を摘発に向かうシーンのニットとブーツ(このシーンは誰も彼ものスタイリングが素晴らしいので必見かと、とくに乗馬シーン…)すべてに被る帽子の数々 そういえばある男が口止めのための賄賂をもってオフィスに訪れるシーンその男は帽子も取らずートも脱がず、反対に迎える彼は上着を着ようともする英国的には男が室内で帽子を取るのは敵意がない証拠を表すものらしいが ギャング仲間の会食シーンアル・カポネの話が終えるまで待つ男たちひとり葉巻に火をつけて煙をまき散らす男の裏切りと敵対心を象徴密売酒の摘発に成功した夜の会食シーン各々が同じ葉巻をそれぞれに持ち一緒に火をつける祝いの葉巻細部にわたり演出が施された興味深い内容は男の作法的なものを学ぶ良い教材のひとつかとそういえばこの映画で脚光を浴びたアンディ・ガルシアの暑苦しいほどの眼光他にもブラックレインでの警官役、ゴッドファーザーⅢでの時期マフィアのボス、オーシャンズシリーズなど日本国内で話題になった映画だけを観ても両極端な配役はその眼光からかもルールとモラル、行政と市民、腐敗と汚職、正義と悪、そして家族勧善懲悪と言い切ることが出来ない様々な要素があることに改めて気づかされる映画「UNTOUCHABLE」そのタイトルにすらセリフに留まらない深い意味があるような、ないような映画の最後に脱税容疑のみの有罪で懲役刑を確定させ喜びにあふれる役人新聞記者からの禁酒法自体廃止になったことをあわせた質問にひと言「大いに飲むよ」時代と場所と場面を置き換えて考えてみることもしたくなる今日この頃 美しく秋深まる夜更けにCannonball Aderley/Somethin'ElseよりAutumn Leavesでも聴きながら禁酒法の時代に生まれたノンアルコールカクテル「フロリダ」でもいかがかと令和3年10月吉日 酒番 栗岩稔 「鎌倉THE BANK」「 銀座7丁目サローネ」「木挽町 bar sowhat」「銀座Sony Park Bar Morita」で大人の集う酒場を作り上げ、「人」と「酒」と「酒場」をその歴史や文化から掘り下げ伝えていく。唯一無二、フリーランスの「酒番」として活動。 2021年夏よりWAH!radioパーソナリティ○Ginza Sony Park https://www.ginzasonypark.jp/○WAH! Radio https://wahradio.org/ 栗岩稔  FACEBOOK

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『酒番日記』  映画、音楽、本、時々酒、のこと  栗岩稔  第11回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第11回

「酒番日記」 映画、音楽、本、時々酒、のこと 銀座の公園で骨董市を見た元来、古い物に興味を持っていなかったが20年前に出会った先輩方の影響で好きになり、学んだその骨董市には当時出会い同じ目線で影響を受け年を重ねた男たちがそれぞれに軒を並べてそこにいた皆が格好良かった、とても自身も好きなことに絞って生きてきた、ように思う酒場、音楽、映画、本に服、そして美しいモノ好きなことや気に入ったモノに囲まれていれば厭なこと、苦しいこと、嫌いなこと、怖いこと何があっても苦にならない、と思うただただ、好きなことやモノだけを集めただけではダメだとも思う足を運びそのモノを見極める眼、感じる手、知識手中の電子機器から投げつけられる情報だけではわかるはずもなくその手触り、手心地、カタチ真面目に向き合い対峙したその瞬間にはじめて得られるそのモノとその意味感じられる美と愛おしさそれはモノでも音でも画でも文字でも同じかともしかしたら人も、かも人もモノも、そのご縁は大切に咄嗟に思い立って映画を観た「トラップ・ファミリー合唱団物語」を原作としたドイツ映画「菩提樹」それを原作として、ロジャース&ハマースタインのコンビでニューヨーク・ブロードウェイでミュージカル化された「サウンドオブミュージック」そのミュージカルをさらに同名で映画化「サウンドオブミュージック」1938年、ナチスの侵略迫るオーストリア厳格なトラップ家のもとへと修道院長の命を受けて家庭教師としてやって来た自由奔放な修道女マリアその温かい人柄と音楽を用いた教育で心を閉ざし教えを守る子供たちが心を開き合唱団を作るまでになる映画その中ではじめて子供たちと打ち解けるシーン夜の嵐を怖がる子供たちと好きなものを思い浮かべ共に唄う「My FabouriteThings」その後さまざまな時代の波に翻弄されるトラップ家の人々戦時中のオーストリアの情勢が色濃く描かれた「サウンドオブミュージック」をその後のトラップ家の行く末を知りたい方は「菩提樹」を是非ご覧あれもちろん、原作「トラップ・ファミリー合唱団物語」もご一読を骨董市を終えたその夜銀座の公園の酒場で再会したその場にふさわしい器をかわす男たち皆が良い顔をしていた今宵、秋雨の気配を感じる夜にSarah Vaughen/After Hours より My Favorite Things を令和3年9月吉日酒番 栗岩稔 プロフィール : 木挽町路地裏の伝説の名店 bar sowhat を終え、新たなステージで日々、人と酒を通して時間を提供する傍ら、ブランドマーケティング業、服飾業等の経験から事業提案、イベント企画運営、パーソナルスタイリング業も行う。2021年夏よりインターネットラジオ局 WAH! Radio にて番組パーソナリティーとして参加するなど多岐にわたり活動。現在は、銀座ソニーパーク地下4階で期間限定のBar Moritaにて酒番を務める。○Ginza Sony Park https://www.ginzasonypark.jp/○WAH! Radio https://wahradio.org/ 栗岩稔  FACEBOOK

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『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第10回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 第10回

「炎のランナー」を観た  邦題は「炎のランナー」原題は「Chariots of Fire」  ウイリアム・ブレイクの序詩からの抜粋で  旧約聖書のなかの「炎の戦車に乗り地上を見下ろす」からの一節とのこと  若い時に観たスポーツの感動の映画とは違った何かを感じる  イギリス権威主義、階級意識、民族意識、宗教観など、たくさんの要素を    熱心な布教活動を行うスコットランドのリデル、金融で財を成した一族出身のユダヤ人ハロルド  二人の100メートル走をめぐる戦い、大英帝国の代表としてオリンピックに出場する実話をもとに  描かれているものの、民族的な偏見や差別を色濃く描いている部分を見直すことが出来る    リデルが剛健なキリスト教という訳でセリフにも読み取れるスポーツを通して体現する布教活動を終え  帰国した彼のもとに集まる子供たちとラグビー選手としてもヒーローの彼が走る姿  シャツのカラーを外し、ツイードの上着を脱ぎ、子供たちはツイードの上下で半ズボン    場面が変わってロンドン  ケンブリッジ大学への入寮を控えたハロルド  戦後のロンドン市内で明らかに階級の違う男たちに荷物を運ばせ、タクシーで向かう  その大学構内でのスクールカラー、ニット、マフラー、帽子など細部にわたる服装で表現する時代  ツイード生地、クレリックシャツ、スクールカラー、シャツ、ニット、帽子本来の意味を知る上でも必見かと    セレモニーを終えたハロルドがチャレンジする伝統行事  上質のコートを羽織り同走を申し出る貴族階級の男性の手にはシャンパン、片方の手には葉巻  一方のハロルドは下着のようなランニングウエア    二人を上から見つめる学長らしき人物のセリフ「金融の一族出身で云々」これだけでも計り知れない    大英帝国代表として出場するリデルとハロルド ...

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『酒番日記』  映画、音楽、本、時々酒、のこと  栗岩稔  第9回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第9回

久しぶりの酒場にて またしても自身の過去を否が応でも振り返る 人生初のBARのこと、東京という大都会でのBARのこと   進学して間もない上京して3か月という若者二人がカウンターに座る 小さな声で 「ノンアルコールでお願いします」 思わず 「えっ?」という返事にさらに小さく 「僕らまだ19歳なんです」 見るからに緊張した面持ちの中の瞳を輝かせながらカウンターの端に座り 背伸びしたい丸まった背中の二人の前には 苦みと甘みのバランスが程よいカクテル「シャーリーテンプル」   真っ白で清潔感の溢れるシャツの襟を正しながらカウンターにたどり着くひとりの若者 「初めてなんです、どのように注文したら良いですか?」 聞けば23歳にして興味津々のBAR初体験の一杯は 日本生まれで世界発信したカクテル「バンブー」を少しだけ飲みやすく   少し前に23歳だった男性が距離の保たれた隣の席に座る 彼自身の路地裏の小さな酒場の体験を静かに語る彼の前には いつものお気に入りのカクテル「モスコミュール」 路地裏の酒場の3倍の長さがあるカウンターの端でグラスを磨きながら 心の中では「ありがとう」   丸い小さな灯りに引き寄せられた故郷の町の路地裏の懐かしく切ない記憶がよみがえる 重そうな扉に閉ざされたBARの文字 勇気を振り絞って押した先に広がる大人たちの空間 その気配に圧倒されながら戸惑い立ち止まる 偶然か必然かカウンターの端の一つだけの空席 穏やかに微笑むママの隣でバーテンダーがひと言 「あれ、未成年かな?」...

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『酒番日記』  映画、音楽、本、時々酒、のこと  栗岩稔  第8回

『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第8回

1989年6月 渋谷スクランブル交差点 交差するたくさんの人波に3回やり過ごす信号 初めての東京渋谷 初めての人々との初めての仕事 今にも逃げ帰りたい日々を救ってくれたのは 街の至るところにある公園   整然と並ばされた木々の新緑が揺れる風の公園 コンクリート堤防を流れる川がたゆたう水の公園 波の立たない作られた海浜の暑すぎる砂の公園 運ばれてきた土と作られた木で出来たベンチが濡れる雨の公園 煙りが漂い大人が潜む子供のいない児童遊園   都会だからこその公園、街中の広場 行き場のない人や休息を求める人々が集う公の居場所、留まっていられる自由な場所   そもそも明治維新の熱冷めやらぬ江戸から東京へと変貌していくさなか 明治6年に布告さた法律に基づく公園制度によるとか そのころの文言には「都市の肺臓」たるべし衛星環境のための公共の広場が云々とか PARKなのか GARDENなのか PUBRIC SPASEなのかはさておき公の広場として 地方大名江戸屋敷の広大な敷地跡や寺社の持ち物の土地を借り受けて整備したとか   2021年6月 数寄屋橋スクランブル交差点 誰よりも前で、誰よりも早くわたりきり、陽光きらめく日比谷公園に向かう 明治36年完成のこの公園 東京初の公共図書館、東京で初めてフランス料理を提供したレストラン、東京で初めての結婚式場 一般民衆がはじめて耳にする西洋音楽の舞台   近代日本の思想と文化と風俗の歴史に彩られたこの公園 好きなもののすべてはここからはじまった...

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