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『酒番日記』 映画、音楽、本、時々酒、のこと 栗岩稔 第11回

「酒番日記」 映画、音楽、本、時々酒、のこと

銀座の公園で骨董市を見た

元来、古い物に興味を持っていなかったが
20年前に出会った先輩方の影響で好きになり、学んだ
その骨董市には当時出会い同じ目線で影響を受け
年を重ねた男たちがそれぞれに軒を並べてそこにいた
皆が格好良かった、とても

自身も好きなことに絞って生きてきた、ように思う
酒場、音楽、映画、本に服、そして美しいモノ
好きなことや気に入ったモノに囲まれていれば
厭なこと、苦しいこと、嫌いなこと、怖いこと
何があっても苦にならない、と思う

ただただ、好きなことやモノだけを集めただけではダメだとも思う
足を運びそのモノを見極める眼、感じる手、知識
手中の電子機器から投げつけられる情報だけではわかるはずもなく
その手触り、手心地、カタチ
真面目に向き合い対峙したその瞬間に
はじめて得られるそのモノとその意味
感じられる美と愛おしさ
それはモノでも音でも画でも文字でも同じかと
もしかしたら人も、かも
人もモノも、そのご縁は大切に


咄嗟に思い立って映画を観た
「トラップ・ファミリー合唱団物語」を原作としたドイツ映画「菩提樹」
それを原作として、ロジャース&ハマースタインのコンビでニューヨーク・ブロードウェイでミュージカル化された「サウンドオブミュージック」
そのミュージカルをさらに同名で映画化「サウンドオブミュージック」

1938年、ナチスの侵略迫るオーストリア
厳格なトラップ家のもとへと修道院長の命を受けて家庭教師としてやって来た自由奔放な修道女マリア
その温かい人柄と音楽を用いた教育で心を閉ざし教えを守る子供たちが心を開き合唱団を作るまでになる映画


その中ではじめて子供たちと打ち解けるシーン
夜の嵐を怖がる子供たちと好きなものを思い浮かべ共に唄う「My FabouriteThings」

その後さまざまな時代の波に翻弄されるトラップ家の人々
戦時中のオーストリアの情勢が色濃く描かれた「サウンドオブミュージック」を
その後のトラップ家の行く末を知りたい方は「菩提樹」を是非ご覧あれ
もちろん、原作「トラップ・ファミリー合唱団物語」もご一読を


骨董市を終えたその夜
銀座の公園の酒場で再会した
その場にふさわしい器をかわす男たち
皆が良い顔をしていた

今宵、秋雨の気配を感じる夜に
Sarah Vaughen/After Hours より
My Favorite Things

令和3年9月吉日

酒番 栗岩稔

プロフィール : 木挽町路地裏の伝説の名店 bar sowhat を終え、新たなステージで日々、人と酒を通して時間を提供する傍ら、ブランドマーケティング業、服飾業等の経験から事業提案、イベント企画運営、パーソナルスタイリング業も行う。
2021年夏よりインターネットラジオ局 WAH! Radio にて番組パーソナリティーとして参加するなど多岐にわたり活動。現在は、銀座ソニーパーク地下4階で期間限定のBar Moritaにて酒番を務める。


○Ginza Sony Park https://www.ginzasonypark.jp/
○WAH! Radio https://wahradio.org/

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